2008年05月20日

黒は本当にやせて見える?

みなさんこんにちは。
明朝は大荒れの天気になりそうですね・・・・・準備は万端でしょうか?

さて、黒といえばファッションでも定番色として幅広い支持を得ている色ですね。
何色にも合わせやすい、オシャレに見える・・・・理由は色々あると思いますが、「やせて見えるから」は、かなり上位になっているのではないでしょうか?
やせて見える=収縮色、と言えますが、確かに黒はあらゆる色の中で最も収縮効果のある色です。
だからといって、黒はやせて見える万能お助けカラー、とは限らないのです。
なぜかというと、ある特定の一色をそれだけで見ているという環境は物理的にありえないからです。
私たちは、常に複数の色を同時に見て、それによる視覚効果で「〜に見える」と感じています。
つまり、同じ色であっても、それを見る周囲の色環境が変われば、感じる見え方も変わる、ということです。
黒は究極の収縮色であると同時に、重量感を非常に強く感じる色でもあります。
この点を見逃してしまって、「やせて見える」からといって、全身黒尽くめにしてしまうと、収縮効果よりも重量効果の方が強くなって却って太って見えてしまう結果になりかねません。
ちなみに、白は膨張色の極みですが、最も重さを感じない色でもあります。
図の白と黒のゴルフボールは同じ大きさで作成しましたが、どちらが大きく見えるでしょうか?また、どちらが重そうに感じますか?
black_white.gif

黒はちょっと小さく見えるけど、同時に重そうにも見えるかもしれません。
この効果を考慮して、囲碁の石は見かけ上の大きさを揃えるために、黒石を意図的に大きめにしてあるそうです。また、引越し屋さんが使っているダンボール箱を思い出してみてください。白く着色してあるものが多いと思います。これは、作業効率を上げ引越しをなるべく短時間で済ませるための計算なのです。
では、重さを感じさせずにやせて見えるように黒を使いこなすにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは黒の面積を小さめにすることです。配色の面積比と色の違いが大きくなっていると、自然と視線は面積が小さい方へ誘導されます。誘導された先に見える色が収縮色であれば、効果はより高くなります。
ということは・・・・・インナーに黒を配置し、アウターに薄めの色を選ぶとbetter、なのではないでしょうか?
インナーは黒でなくても、濃い目の色であれば、同じような効果が得られるはず。
ちなみに胸元のコサージュ、とかVラインを作る長めのネックレス、とか、ベルト、といった視線誘導につながる小物をプラスするとより効果的になります。
要するに、やせて見えるポイントというのは、色や形でメリハリをつけることが大事なんですね。
これから段々と薄着の季節・・・・・無理なダイエットはほどほどに、見せ方の研究に労力を割くことが、スリムボディへの意外な近道かもしれませんネ!
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2008年04月25日

高級感のある色【その2】

みなさんこんにちは。
今日は3月13日の記事高級感のある色の続きです。
前回はどんな色が高級感を感じさせるのか、という内容でしたが、今回はそれを活かす素材についてです。
明度の低い色ならどんな素材でも高級に見えるか?というとそうでもないんですね。
高級に見える素材のポイントはツヤ、光沢感ではないでしょうか。
例えば、カバンで考えると、同じ黒でも革とナイロンだったら、やっぱり革のカバンの方が高級そうに見えますよね。木材でも白木のままだと素朴な感じですが、ニスなどの塗装を施してあると高級感が出てきます。漆塗りが高級に見えるのは色と光沢感両方の条件を満たしているから、と言えます。
衣類の素材で考えても同様です。別にツヤツヤ・ピカピカしていなくても自然な光沢感のある生地は高級感を感じますよね。そしてその色が黒やこげ茶、濃紺だったりするともっとそれっぽくなります。
つまり、明度の低い色は素材の光沢感をより強調する、ということだと思うんです。
逆に言うと、光沢感の少ない生地は軽くてカラフルな色や、濁ってくすんだ感じの色、などにすることでカジュアル、素朴、といった別なイメージをうまく演出できるのです。黒や紫はかえって安っぽく見えてしまいます。
要するに素材感や形と色のイメージがマッチしていれば、好感が持てるのです。

ところで、低明度の色=高級感のある色 という法則ですが、より強調していくと
暗清色=高級感 ということになります。
この「暗清色」とは、同じ暗い色でも濁りのない澄んだ暗い色、ということです。この辺も光沢感とマッチしてますよね。
ちなみに、暗清色の他に、暗濁色とか、明清色とか、色々言い方がありますが、こうした色の分類法についてはまた改めて!
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2008年04月12日

お歯黒の意外な効果

みなさんこんにちは。
やっと暖かい週末になるかな?といった感じですね。

12日で終わってしまいますが、現在東京ビッグサイトでカラーセッション2008というイベントが催されています。
所属協会が出展するということで行って参りました。
その中で、とある化粧品会社のセミナーを聴講していたところ面白いお話を聞いたのでちょっとご紹介します。
昔の既婚女性の習慣だった「お歯黒」、もちろん現在は伝統芸能などでしか見ることができませんが、意外な健康効果があったというのです。
ものすごくレアケースですが、昭和50年代に東北地方の90歳近いおばあさんでお歯黒を続けている人がいたそうです。
その人の歯を医学的に調べたところ、なんと40歳代と同レベルの状態だったというのです。
まさに「へーーー!」ってなかんじですが・・・
お歯黒の黒い色は五倍子(ふし)というウルシ科の植物の成分からきています。これにはタンニンが多く含まれています。これと「かねみず」という液を混ぜて作ったのがお歯黒ですが、常に黒々とさせておくために週1〜2回は塗り直していたといいます。
これが実は、虫歯予防に役立っていたんだとか!何度も塗りなおすことによって、歯のエナメル質に成分が浸透して、侵食に強い歯になっていたというのです。
ちなみに色々調べると、歯磨き粉の成分でよく見かける「アパタイト」も実はこのお歯黒を参考にして開発されたのだそうです。すごい・・・・
それにしても今は「歯」は白いのが美しいという価値観なので、だからといってお歯黒をするわけにもいきませんが、昔は黒い歯が美しいという価値観だったわけですよね。
一方喪服は当たり前に黒だと今は思っていますが、実は明治時代になるまでは白だったんです。中国も韓国も・・・・。つまりアジアの多くの国の喪の色は本来「白」なんです。これがキリスト教文化が土台のヨーロッパの習慣を輸入することによって「白黒逆転」になってしまったというわけ。結婚式で親族が着る留袖が黒いのも明治以降なのです。
日本人の「黒」と「白」に対する価値観は結構変化していたわけですね。

・・・・・今日はお歯黒からやや脱線しましたが、色の価値観というのは、なかなか面白いテーマなのでまたいつかご紹介しようと思います。
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2008年03月24日

赤はどうして赤く見える?

ついに桜が咲き始めましたね!
我が家ではカランコエに続いて窓際のハイビスカスが花をつけました。
苗木を植えてから苦節4年(笑)、やっと一つ目の花を咲かせてくれました。
3377.jpg
こんな感じの真っ赤な色です、よく頑張った!って感じですかわいい
ところで、こういう赤い花はなぜ赤く見えると思いますか?
赤いから赤く見える、といえば確かにそうなんですが、暗いところでは赤く見えませんよね?何となく黒っぽい塊がそこにあるということぐらいしかわかりません。
つまり、色の正体は「光」だということなのです。
太陽光や照明の光は無色透明のように感じられますが、実は虹色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)の色の成分が含まれているのです。
この虹色を含む光は、物体にぶつかると反射されたり吸収されたりします。この反射光を私たちの目がキャッチして物体の色を見ているわけです。
物体が反射する光の色は、その物体の性質によって様々なので、色の違いが出てくるんです。
大まかに言えば、赤いハイビスカスは、光の中で赤い色だけを反射してあとは吸収してしまうので、私たちの目には赤い光だけが反射されて赤く見える、ということです。
color01.JPG白は、すべての光を反射すると、虹色が全部混ざり合って私たちの目には白く見えます。
黒は、すべての光を吸収してしまい反射する光がないので、目に届く光が無く、黒く見えるのです。
また、たくさんの光を反射するとその色は鮮やかに見えますし、ほんのちょっとだけ反射すると淡い色に見えます。
照明によって同じものの色が違って見えたりするのは、それぞれの照明の光の色の成分に偏りがあるので、反射の仕方もこの偏りにある程度依存してしまうからなのです。
白熱電球は黄色の成分が多いので、どうしても黄色付近の色を多く反射してしまうので、どんな色も黄色っぽく見えたりするわけです。太陽光も、光の色の分布や量が時間帯によって変わるので風景の色も変化するんですね。
様々なキレイな色を見せてくれる光に改めて感謝、ですね。
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2008年03月13日

高級感のある色

みなさん こんにちはー
もう春秒読みですね。桜開花予想もちょっと前倒しになったみたいですね。
さて、今日は高級感のある色ってなんだろう?というお話です。
私たち人間は、色によって様々なイメージを抱きます。
そんな中で、高級感を感じる色というのは、どんなものだと思いますか?
なんとなく、黒とか、紫なんかかなー、なんて思うのでは?
その通り!じゃあこういう色の共通点はというと・・・・・・
・何色にせよ、暗い色
ということなんです。
黒は究極の暗い色、フォーマルウエアも黒ですし、普段からも定番の色として人気ですよね。
でも、黒じゃなくても、暗くて重みを感じるならば、比較的どんな色でも高級感を感じるのです。
例えば、身近なところで、ドラッグストアなどに並ぶシャンプー。。。
全体的には清潔感を感じるような明るい色目が多いですが、そんな中で目を引くのが
資生堂の「TSUBAKI」と花王の「SEGRETA」

ではないでしょうか。
両方とも、価格はちょっと高めですが人気商品ですよね。
鮮やかでどっしりした赤に深い紫色・・・・・・両方とも「暗い色」」という共通点があります。
これに、「赤」」の華やかさや「紫」の神秘性などのイメージもプラスされて、うまく演出されていると思います。
そういえば、高級ブランドショップや一流ホテルの内装も重厚感あふれる暗い色だし・・・
こうすることで、みんなが自然に「高級」というイメージにスっと入っていけるんですね。
暗い色は、同時に重さも感じる色なので、ファッションに使う時は注意も必要ですけど、うまく取り入れればイメージ演出にも効果的ですね!
特に、奮発して高級素材のものを選ぶ時は、黒、紺、茶、を始めとして、ふわっとした色よりは重たい色の方がより高級感を感じるんです。奮発した甲斐があるってものです(笑)
これから春・・・・みんながカラフルで軽やかな色に手が伸びる季節ですね。
でもTPOに応じて、たまには高級感を感じる色をポロっと使うと周囲の人も「おっ!」と思うかも。

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2008年02月06日

キレイに見える色

今日も寒いですね!しかも雪雪
こんな日はどんな色がキレイに見えるのでしょうか?
実は、日光の量や空気中の湿度によって、
色の見え方というのは変わってきます。
おおまかに言うと、晴れた冬の日はクールだけど
すっきりしたクリアな色が引き立って見えるし、
今日みたいにどんよりしてて雨や雪が・・・という日は
シブくてスモーキーな感じの色がキレイに見える。
ということなのです。
だから季節によって着たいと思う色も変わってくるんですネ。
今ちょうど、公民館の市民講座でこんなテーマのお話を
しているところです。
その日のお天気に合わせて服の色を選ぶもよし、
逆にあえてどんよりした日にビビットな色を選べば
新鮮にも見えるかも?
さあ、明日は何色の服を着ようかな・・・・・アート
posted by kei at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 色のお話し